リスニング学習の基本

まずは、理論的なことは置いておいて、リスニング学習の基本となる方法を具体的にお話します。

 

まず、リスニング学習を始めるにあたっては、市販の英語教材であっても、無料の英語サイトであっても、必ず、ネイティブスピーカーの話す音声とスクリプト(音声の全文が書かれたもの)を用意しなければなりません。

この点については、初級者でも、中上級者でも変わりありません。ある程度、リスニングに自信が付いてくると、スクリプト無しでも、たくさんの英語を聴いたりしますが、それはあくまでも、英語に慣れるための練習になるだけであって、聞き取れない部分をそのままにしていても、永遠に聞き取れるようになりません。私自身も、スクリプトで確認できないような生の英語をたくさん聴いていた時期がありましたが、50%以下の理解度で多くの英語を聴いても、リスニング力の向上にあまり役立たなかったと思っています。

また、ネイティブの音声は必ずナチュラルスピード(ネイティブが普通に話す速度)でなければなりません。初級者は、ゆっくり目の英語を求めたくなりますが、ここで妥協してはいけません。使われる単語や内容がどんなに易しい英語を聴いても構わないのですが、最初からゆっくり目の英語を聴いて、それに慣れてしまうと、いつになっても、ナチュラルスピードの英語を聴けるようになりません。

 

以上の点に注意したうえで、初めに、一つのパッセージ(まとまった英語)を何も見ないで聴いてみましょう。最初の段階は、2~3分で終わる短めの英語が良いでしょう。短めの方が集中できるからです。

現在のレベルによって理解度が違うと思いますが、自分で納得がいくまで、2~3回繰り返し聴いてみます。そうすると、自分がどうしても聞き取れない部分が分かると思います。そこが、自分のリスニングにおける現在の弱点なのです。

続いて、スクリプトを確認して、どの部分が聞き取れなかったかを確認します。聞き取れなかった部分は、マーカーを引くなりして、スクリプト上に分かるように印を付けます。

最後に、聞き取れなかった部分に注意しながら、もう一度、スクリプトを見ないで、通して聴きます。

 

以上の練習を通して、自分が聞き取れなかった部分について、自分の英語の音声に対する先入観と実際の英語を照らし合わせて、両者のずれを修正していくのです。先入観という言葉は分かりづらいですが、要するに「こういう英語表現はこのように発音されるはずだ」と自分が予め持っている認識です。

例えば、”That's what I thought.”という英語を聴いて、

”what I ”が「ホウァライ」と聞こえたら、ここは、自分が予め思っていた「ホウァットゥ アイ」ではなくて、「ホウァライ」と聞こえるんだな、と音声に対する先入観を修正していけば良いのです。そのようにすることで、日本人が苦手とするリエゾン(音の連結)なども、少しずつ耳から覚えることができるわけです。

 

最後に、一つのパッセージをスクリプトを見ないで100%聞き取れるようになるのが理想ですが、100%にこだわっていると、なかなか前に進みません。そこで、スクリプトを見なくても。だいたい70%~80%くらいまで理解できるようになったら、そのパッセージは終わりにして、次に進んでも良いでしょう。その方がより多くの英語に触れることができるからです。そして、一つの教材をすべて聴き終えたら、復習として再び聴いてみてください。今度は、1回目より理解度がずっと上がったうえで、短時間に聴き終えることができるはずです。

 

注意することは、たとえ1回の時間は短くても、集中して聴くことです。長い時間をだらだら聞き流しても、効果は薄いです。1回のリスニング時間は、10分~20分程度でも良いと思います。そのくらいの時間でしたら、集中しても疲れないはずです。

 

以上の練習を継続的に行っていけば、着実にリスニング力が向上していくのは間違いありません。

 

 英語学習において教材の活用は不可欠です。

当サイトでは、おすすめの英語教材の紹介だけに留まらず、その教材の効果的な活用法から長所、短所などの全体の評価もしてありますので、是非とも英語教材選びの参考としてください。 

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