リスニング教材の活用

リスニング力の強化を図るに当たっては、最初の段階においては、市販の英語教材の使用が必須となります。特に初級者レベルでは、いきなり海外のニュースやドラマ、映画などを聴いても、ほとんど理解できないわけですから、自分のレベルに合った教材選びが重要になってきます。

ここでは、一つの例として、私が本格的に英語学習を開始した時に使用したアルク社の「1000時間ヒアリングマラソン」を中心にお話します。

 

ヒアリングマラソンの講座の基本コンセプトはできるだけ多くの量の英語を耳にすることによって、リスニングを鍛えようというものです。「1日3時間で1年に1000時間の英語のシャワー」というキャッチコピーがそれを明確に表しています。もちろん、ただ聴くだけではなく、大まかな流れを把握することを目的とする多聴と、細かい部分まで正確に理解する精聴をバランスよくこなせる内容となっています。

 

この講座の良いところは、毎月教材が新しく作られて、いつでも鮮度抜群の海外の文化、情報に触れることができるところです。内容も、有名人のインタビューから、映画、ドラマ、ニュースと多岐に渡っています。それだけに、単なる英語教材とは違って飽きさせることがなく、楽しみながら英語学習を続けることができます。

また、この教材で使用される月刊誌「English Journal」では、アメリカ人、イギリス人の英語だけでなく、ヨーロッパ人、アジア人の英語などお国訛りのある英語も多く聴けるので、多種多様な英語に慣れることができるのも実践力を付けるうえでのメリットとなります。特に、2006年から実施された新TOEICのテストでは、リスニングセクションにおいて、従来はアメリカ英語だけだったところが、イギリス、オーストラリア、カナダなど多様な英語の発音が採用されるようになったので、この点は大きなアドバンテージになります。

 

学習方法としては基本的には、この教材の指示通りで良いと思いますが、必ず、多聴と精聴をバランス良く取ることです。私の経験から言っても、単なる聞き流しで力が付くことはほとんどありません。

よく料理をしながら、運動をしながら、長い時間、英語のCDを聞いている人が多くいますが、それでリスニング力が付いたという話は聞いたことがありません。

リスニングとは「listen=聴く」であって、「hear=聞く」ではありません。

 

最後に、1日3時間で1年に1000時間の英語を聴くというのは、忙しいビジネスマンは元より、根気に自信が無い人にとっても、相当厳しいもので、確かに挫折する可能性もあります。しかし、1000時間とはいかないまでも、目標の6割~7割程度でも1年間継続できれば、リスニング力のみならず、英文法、ボキャブラリーといった総合的な英語力が付くのは間違いありません。

キーポイントは、「1000時間」という数字にとらわれず、1年間継続することです。

英語学習のモチベーションが高い人には是非ともチャレンジしてもらいたいプログラムです。

 

上の講座では、受講者の想定レベルとして、英検2級またはTOEIC550点以上となっていますので、そのレベルに達していない方は、「ヒアリングマラソン ベーシック kikuzo」を選択すれば無理なく続けられ、挫折する心配もないと思います。

 

こちらの講座は初級者向けに開発された「3ラウンド・システム」という段階的な学習法で、英語の聞き取りがほとんどできない方でも短時間で効率よく「聞き取りのコツ」がつかめるプログラムとなっています。

 

上記以外にも、リスニング教材として活用できるものとして、スピードラーニングスーパーエルマーなどの定番の教材があります。

それらの教材についても、その長所、短所を含めた評価をしてありますので、おすすめの英語教材 の章も参考にしてください。