日本語と英語の語順の違い

私たちは中学校から英語の文法を学び、長い間、英語を日本語に訳したうえで理解するという勉強法をしてきました。そのため、その英文和訳の癖が抜けず、英語を聞くときにも、日本語の語順で理解しようとしている人も少なくないです。そういった聞き方をすることはリスニングの学習をするうえで大きな障害になります。
なぜなら、日本語の語順に直して聞き取ろうとすると、話がどんどん先に行ってしまって、内容がほとんど理解できなくなってしまうからです。

その障害を克服するためには、日本語に訳そうとすることや日本語の語順で理解することを止めて、英語の語順でそのまま理解するように練習することが必要です。
それでは、その練習を実際に行ってみましょう。

次の例文を見てください。

 

President Obama on Thursday called on Wall Street to join him in efforts to reform the financial sector.

 

上の例文を返り読み(右から左に視線を動かすこと)しないで、頭から理解する練習として、次のように、文節ごとに英文に切れ目を入れて、それぞれに日本語訳を付けてみます。

 

President Obama /on Thursday /called on /Wall Street/ to join him /in efforts to reform the financial sector.


オバマ大統領は/木曜日に/要求した/ウォール・ストリート(アメリカの金融業界)に/

彼に協力するように/金融部門の改革に努めるうえで


この日本語訳を前から順に読んでみてください。
日本語としてはとても不自然に感じると思いますが、英語の語順で理解するための一つの技法です。

このくらいの長さの英文だと、わざわざ文節ごとに切らなくても理解できるかもしれませんが、さらに長く複雑な文章になると、意識する、しないに関わらず、上記のように、文節単位で頭から意味を取っていくようにしないと全体の理解が難しくなります。

 

この技法で練習を続けていると、次第に日本語訳の方も意識しないようになり、英語のまま理解する能力が養われます。その結果として、必ずリスニング力の向上につながるはずです。それは、英語を日本語の順序にいちいち変換するというプロセスを経ずに、英語を頭からそのまま理解できるようになるからです。いわゆる、直聴直解、直読直解ということです。

究極的には、何か他のことをしながら、海外のニュースを聞いていても、意味が自然に頭に入ってくるくらいのレベルに達します。そうなれば、TOEICのリスニングくらいは余裕を持って解答できるようになります。

 

以上の技法を実践する教材として、スーパーエルマーがあります。

この教材は、上記で紹介した同時通訳者の技法に近い方法で、英語の語順で理解できるようにプログラムが組んであります。

この技法に興味を持った方は、スーパーエルマーの章も読んでみてください。