まずはリスニングに力を入れよう

前章では、英語学習に優先順位を付けて、得意分野を作ることの大切さをお話しましたが、自分ではどのスキルに力を入れた方が良いか分からない人もいると思います。

そんな人は、まずはリスニングに力を入れてください。時間が無かったら、それこそ、すべての学習時間をリスニングだけに費やしても良いくらいです。

 

リスニングに一番力を入れなければならない理由は分かると思います。

例えば、英会話をしていても、相手の話が理解できなかったら、まったく会話が成り立ちません。逆に、相手の話は90%以上理解できるけど、自分の言いたいことがほとんど話せないという状態であっても、その会話の聞き手になれば、十分に会話は成立します。

 

どうしても、スピーキングは相手がいないと練習できないものですから、英会話スクールに通う時間やお金がないと、スピーキングのスキルはなかなか伸ばしにくいです。そんな人でも、リスニングだったら、日本には市販の英語教材に素晴らしいものがたくさんあります。また、インターネットを活用すれば、無料で活用できるリスニング用サイトもたくさんあります。ですから、リスニング力はやる気さえあれば、日本に居ながら、いくらでも伸ばすことが可能なのです。

 

それでも、「リスニングだけができても、話す力が足りなけば、英語力として不十分ではないか」と考える人もいると思います。その点については、「リスニング力さえあれば、何とかなる」というのが私の考えです。

実際、私はTOEICで900点近くあり、映画のレベルにもよりますが、洋画を字幕なしで観て楽しむことができます。そんな私でも、ことスピーキングとなると、言いたいことがとっさに出て来ないもどかしさを感じています。

それでも、私はあまり気にしていません。というのは、私は現在の生活では日常的に英語を使うことがほとんど無いのだから、そんなに流暢に英語が話せるわけはないと自分で分かっており、これから海外で生活する機会が訪れれば、わずか数ヶ月で流暢な英語を話せるようになる自信があるからです。

 

実際に、ネイティブが日本人の英語力を判断するときには総合的に見ているようです。私は以前、オーストラリア人からプライベート・レッスンを受けていたときに、「外国人の配偶者以外では、あなたほどの英語力がある人は見たことが無い」というお誉めの言葉をいただいたことがあります。その時点でも、スピーキング力は大してありませんでしたから、きっとリスニング力やボキャブラリーなど総合的な能力を見て、そう言ったのでしょう。

 

以上のように、リスニング力さえ付ければ何とかなるし、英語を話する機会さえあれば、スピーキングの力は急速に伸ばすことができるはずなのです。

このように最も重要な英語のスキルであるリスニングについては、

具体的には、リスニング力の強化 の章を参考にしてださい。