ネイティブらしい英語が話せる必要があるか

ここ数年、新刊でよく売れる本の中に「こんな英語を話してはいけない」(正式なタイトルは覚えていません)といった類の本があります。内容は日本人がよく使う英語の中でネイティブが聞くと不自然な英語のフレーズ集です。

ざっと立ち読みをしてみると、書いてある内容はもっともなのですが、中にはここまで日本人に要求するのは酷だなあといったレベルの例まであります。

この種の本はどういった人達が購入するのかは分かりませんが、おそらく現在一生懸命に英語学習に取り組んでいる人も少なくないかと思います。でも、真面目な英語学習者がこの種の本を読んで、自分の英語を矯正しようと試みると、直ちにfluency(流暢さ)に障害が起きると思います。参考程度に読んでいる人ならともかく、完全主義者の人こそネイティブらしい英語を話そうとすればするほど、英会話力の低下(?)に陥ってしまうかもしれません。

というのは、我々ノンネイティブはネイティブらしい自然な英語を目指す必要はないからです。

 

英語圏以外の世界に出かけると、さまざまな国の人が英語を話しています。先にもお話しましたが、アジア人、ヨーロッパ人などそれぞれがお国訛りの英語を話すだけでなく、言い回し的にも、文法的にも不自然な英語が溢れています。でも、大事なのはネイティブらしい自然な英語、格好いい英語を話すことよりも、話の内容であって、十分なコミュニケーションができるかどうかです。会話に加わっているネイティブであっても、多少不自然な英語でも文脈の中で何を言ってるかは十分に理解できるし、コミュニケーションに障害が無ければ、問題なしとして、特に気にしないはずです。

ただし、何でも不自然な英語を話してもいいかというと、それは程度問題であって、相手に誤解を与える英語、相手に失礼な英語だけは極力避けるようにしなければなりません。

この2点だけ回避できれば、ネイティブらしい英語にこだわらず、もっと自由に英語を話してもよいのではないかと思います。